PCR検査 タイ 渡航

【タイ】タイ入国時に必要なPCR検査と健康証明証発行までの流れとCOE入国許可証取得の際の必要書類・注意事項・タイ渡航の体験談完全ガイド

2020年新型コロナウィルスの流行で世界各国の入国が自由にできなくなってから約1年が経過しました。

タイは2020年3月から国境を封鎖していましたが、同年7月から一部の限られた人に入国を許可しています。入国許可は多くの必要書類を揃える必要がありそれに加え入国後14日間はホテル隔離(自費)という厳しい措置もありますが、ワクチン接種が開始されたことで一部緩和もはじまろうとしています。

2021年4月からタイへの入国はワクチン接種とPCR陰性証明書がある人はタイ入国時の隔離期間が7日に緩和されることが予定されています。

14日だった隔離が約半分になるということは、隔離費用を負担する個人にとって大きなニュースです。タイに家があるのに隔離費用のホテル代だけで10万円近くしていたものが約半額となればタイ入国に関して本腰入れて動こうという気になる人も増えるでしょう。

そろそろタイに入国しようかなと検討している人に、筆者が2020年にタイへ入国した際の事例を元に紹介します。

非常事態宣言中のタイに渡航する際に必要なCOE入国許可証を取得するための書類詳細

  1. パスポート
  2. 航空券
  3. 入国許可証(COE)
  4. 搭乗可能健康証明書(Fit to Fly)
  5. PCR検査陰性証明書(渡航前72時間以内検査証明書発行)
  6. 10万ドル以上補償される保険証書(英文)
  7. T8 Form

タイに入国可能なビザと入国許可証(COE)を持っていることが前提でお話します。

新規にビザを申請する場合はビザ取得後にCOEの発行手続きに入ります。

入国許可証(COE)取得にはASQホテルの予約等+費用と必要な書類が多くありますのでPCR検査の準備をはじめる前に事前に確認下さい。

※必要書類は状況により変わる可能性が高い為ご自分で大使館情報をお確かめ下さい。

PCR検査を予約する際に注意すること

  1. PCR検査はRT-PCR(リアルタイムPCR)検査であるか?
  2. RT-PCR検査の陰性証明書は渡航前72時間以内に発行されたものか?
  3. 搭乗可能健康証明書はタイ渡航で使えるものか?

現在、海外に渡航する際にはPCR検査の陰性証明書の提出が義務づけられています。その規定は国により異なるので注意が必要です。

日本にはPCR検査ができる病院が現在はたくさんありますが、病院を選ぶ際はタイ渡航に合った書類がもらえる病院を選ばなくてはいけません。タイ政府から定められているものとは違う場合には入国が許可されないことがあるので注意しましょう。上記3つが特に気を付けないといけないおおまかな注意点です。予約をする際は気を付けて下さいね。

※実際、タイに到着後に空港で入国が許可されず別室に連れていかれる人がいました。書類の不備が原因だったようです。

1、タイ渡航に必要なPCR検査ができる病院の選び方

タイへの入国が許可されるPCR検査はリアルタイムPCR検査 PT-PCR

リアルタイムPCR検査であるという点がポイントになります。

現在では日本でPCR検査ができる病院はかなり増えて様々な証明証が発行されています。また証明証が発行されない検査もあります。タイへ渡航する際に許可される陰性証明書はRT-PCR検査の書類のみです。

最近ではPCR検査を受ける目的は人それぞれ様々な理由があるため、リアルタイムPCR検査でなくていい人も沢山います。帰省や日本国内での証明にはリアルタイムじゃなくてもいいですもんね。検査できる病院が増えたのは嬉しいですが、どこの病院でも良いわけではないので気を付けて。

タイ渡航の際はタイ渡航に必要な検査と書類がもらえるRT-PCR検査をしている病院を選びましょう。

PCR検査の予約をいれる際に伝えるといいこと

予約の際には検査目的が「タイ渡航であること」を伝えましょう。

病院任せ、人任せにせず自分でしっかり確認することが重要です。

  1. RT-PCRであるか
  2. 陰性証明書にRT-PCRとの文言があるか

日本では誰かの責任にしてしまえば相手が平謝りをし訂正し自分の言い分が通ることが多いですが、海外ではそれは通用しません。どちらのミスであれ間違いは誰かのせいではなく全て自分の責任です。間違いが起きてしまえばそれを事前に対応してこなかった自分の責任です。この点をよく踏まえ責任は自分にあることを念頭に入れてから予約しましょう。

この点を踏まえていない日本人が多く、自分の確認ミスを棚に上げてウダウダ言って病院を困らせている例をいくつか知っています。もし書類に不備があって渡航できないなど困った状況に陥ったとしたらそれは全て自分の責任です。

※必要な事柄は日々変わります。渡航まで大使館情報を確認することを怠らないで下さい。ここに書かれた情報はすでに古いかもしれません。これだけで動かないでくださいね。

2、PCR検査証明証は渡航の72時間以内に発行されたものであること

72時間以内これがとても大変なんです。

渡航前の72時間に検査と証明証の発行、書類受取り、全てを72時間以内に済ますなんてギリギリです。

旅行者は渡航を控えていまさらコロナに感染したくないから引きこもりたいし、旅行の荷物を詰める準備で忙しいでしょう。そんなバタバタな時期に72時間以内に発行されたものという渡航に必要なミッションを更に追加されるのですから、これは本当にストレス極まりないです。

そんなストレスを抱えてまで渡航しなくてはいけないのですから、本当お疲れ様です。少しでもこのストレスが軽減されるようお役に立てればと思って掲載しています。

ここで注意する点は渡航の72時間以内ということです。

証明書の発行が72時間以内なのか、PCR検査を受けた日が72時間以内なのか?、はたまた日本を出発する時の時間で計算すればいいのか?、タイ入国時の時間で計算すればいいのか?

考えれば考えるほどあやふやで不明点ばかりが目に見えてきます。

しかしこれはあえてあやふやにしてあることがポイントなんです。

日本人はこういう細かいことをはっきりしたがりますが、海外に住んだことある人なら分かると思いますがあやふやであるから許可されるOKなことって世の中沢山あるんです。

最近は検査病院も一日に検査できる数もかなり増えたので渡航前の72時間で予約ができる病院が見つからない!なんてことはあまりないかも?しれませんが、当時は検査できる病院も少なく、ひとつの病院で一日に検査できる数も少なかったので渡航日が決まって航空チケットを持っているのに検査が受けれない検査難民がたくさんいました。準備段階である人は検査難民にならないように早めに動くといいでしょう。

検査難民は飛行機の便、日本発の便が集中することで今後もあり得ることなのでご注意下さい。

渡航チケット購入後にすぐやることは

飛行機が決まったらすぐにPCR検査をする病院を予約をすること

ひとつの飛行機に何人搭乗できるかは渡航先の国の規定や運航会社により異なりますが、タイの場合は飛行機満席でした(笑)運航会社によるかもしれませんのでタイ一律ではないかもしれませんが、1便に300人以上が搭乗するわけです。

皆さん渡航日に証明証をもらうような危険なことはしたくないですから、渡航の3日前に検査2日前に書類受取というスケジュールを組もうと動きます。300人が一気に72時間以内にPCR検査をすることになるので病院は予約でいっぱいになり即受付中止ということになるんです。

また予約する際の病院選びでは、実際に入国できたよーという書き込みがあったPCR検査の病院を選びたいと思う人は多いはず。そんな訳で事例のある病院はすぐに予約がいっぱいになり受付けてもらえないことになります。

PCR検査の予約は電話でなくネット予約のみという病院も多いのでこの予約が本当とても大変だったなと覚えています。

コロナ禍のタイに入国するには書類準備の順番が重要です

これが大事。PCR検査の予約は予約なので飛行機の日程を決めたら購入確定する前に買っている人もいるのかもしれません。私は飛行機のチケットが取れてからしか予約はできないと思っていたので、正直者はバカをみるという結果になってしまい大変苦労したのでした。

タイ渡航が決まったらとにかく早く一番にPCR検査予約の手配してくださいね。

陰性証明証ないと飛行機のチケットがあってビザも入国許可証も全て揃っていても飛行機には乗れませんから。

RT-PCR検査を予約した病院

タイ渡航に必要なPCR検査を予約した恵比寿ガーデンプレイスの病院にて

筆者が予約し実際に陰性証明証と健康証明証を発行してもらったのはタイ大使館のPCR検査リストに掲載されていた恵比寿ガーデンプレイスにある病院です。

こちらの病院、電話予約もメールも全然繋がらなくて予約するのに大変苦労しました。しかし予約できてからの対応は良く、証明書の発行など全てこちらの希望日に終わらせることができタイへの入国も問題なかったのでトータルでよかったです。

PCR検査予約までのスケジュール

検査希望日の3日前に対応できる病院を見つけ出しバタバタと連絡を取るという超大変なスケジュールでしたが希望通りの日に予約ができました。

予約時に連絡すること注意する点
  1. 名前
  2. パスポート番号
  3. 生年月日
  4. PCR検査がタイ渡航に必要であることを伝える
  5. 健康証明証の発行(英文)を依頼する
  6. 検査希望日と時間を指定
  7. 検査を受ける場所の確認

必要なコンタクトや予約は全てメールで行いました。

タイ渡航に必要な英文の健康証明証の発行は検査料金とは別料金である為、予約時に依頼する必要があります。そのための必要書類も違うので忘れないように伝えましょう。

PCR検査ができる時間帯
  • 10:00 – 10:15
  • 11:00 – 11:15
  • 11:15 – 11:30
  • 11:30 – 11:45

検査は午前中しか行われておらず、時間も指定された時間の15分以内に来院しなくてはいけません。お昼に近くなると電車内が混むと思い朝一番の10時に予約しました。実際にPCR検査をしたのは恵比寿ガーデンプレイスの病院ではなく恵比寿駅から歩いて5-10分ほどの貸オフィスのビル地下1階で行われました。

PCR検査当日に持参するものと必要書類

タイ渡航時に使用した 健康証明書 Fit For Travel Medical Certificate
  1. パスポート(身分を証明できるもの)
  2. パスポート(顔写真のページ)のコピー
  3. 問診表(印刷し記入)
  4. 同意書(印刷し記入)
  5. Fit to Fly Certificate(印刷し記入)

予約を済ませたら病院から必要書類の詳細のお知らせがあります。現在は違うものになってるかもしれないので病院からのお知らせを確認下さい。

①の身分証明はパスポートを持参しましたが、免許証や健康保険書など自分を証明できるものがそれ以外に一応もうひとつあると安心かなと思います。

パスポートのコピーは連絡がきた提出書類に含まれていませんでしたが、担当者とのやり取りでパスポートのコピーを添付した方がミスが減るのでできれば持参して欲しいとこことで準備していきました。

③、④、⑤の書類は全て添付ファイルでメールで送られてくるので印刷できる環境が必要です。

来院前に事前に必要書類は全て印刷(カラー)し記入してから検査会場へ向かいます。

Fit to Fly Certificateはこちらの病院は上の写真ものでした。

この書類は正式に定められているわけではないので、どの書類を使うかは病院それぞれに任せられています。この点も詳細が不明なのでどこの病院の健康証明書が入国で許可されるものであるのかと病院選びで不安に思うところですね。

実際にタイの入国時にはここで記入した健康証明書の紙が使われますので、一語一語間違えず特にパスポート名、番号間違いないように確認して下さい。印刷する際にはカラー印刷できれいに!そして記入する際に使うボールペンは消えるボールペンは絶対に使用しないことです。

タイ渡航前RT-PCR検査当日の様子

東京都 PCR検査の臨時検査場にて

PCR検査は恵比寿の病院ではなく臨時に設置された貸オフィスのようなところでした。机と椅子がずらーっと並んでいて医師が1人、看護婦が数名とオフィスのスタッフらしき人が1,2名いました。住所だけを頼りに行ったのでほんとにココ?という感じの作りでしたが、覗くと医師姿の人がいるのでわかると思います。

PCR検査方法は唾液採取タイプ

PCR検査当日の様子
  1. 必要書類提出
  2. 検温
  3. 唾液を提出
  4. 医師の問診

必要書類を提出して席につくと、まずはじめに検温します。

座席はソロバン教室のような横長のテーブルと簡易の椅子が雑然と置かれてあるのみ。検査をしている人が感覚を開けて座っていました。

検温をしている最中に書類の確認と検査キットが用意されます。検査は唾液方法だったので、自分ひとりで黙々と唾液を専用容器に入れるだけ。メモリまで唾液が溜まったら係りの人を呼んで唾液を提出して終わりです。検査事態はあっという間で唾液さえでれば5分で終了します。

密になるのを防ぐため室内が満員になることはありませんでしたし、皆さん検査を終えたらさっさと退出するので密の心配もなかったです。会場には午前中に行きましたが私以外にも5-6人、検査している人がいました。

PCR検査陰性証明証 受取り当日の様子と注意点

受取時に持参するものは以下です。

  1. パスポート
  2. PCR検査費用(¥33,000)

陰性証明書の受取りは検査の翌日の午前中でした。

健康保険は適用されないので保険証を持参する必要はありません。受取りの際は恵比寿ガーデンプレイスにある病院で受け取ります。

ここは病院か? というぐらいに豪華な施設で、多分普段から検査をするだけの病理施設なのだろうと思います。いわゆる恵比寿の超おしゃれなオフィスビルは広くて綺麗、指定された階でエレベーターを降りたのですが、表札や看板を表示しないシンプルなテナントが多くどれが病院の扉なのか分からず迷ってしまいました。

時間になると中に通されます。流れは以下です。

  1. 問診
  2. 検査結果を聞く
  3. 検査料金を支払う
  4. 健康証明証とRT-PCR検査陰性証明証を受け取る

受取り当日にPCR検査の結果を知らされるので、それまでドキドキですが陽性だった場合は大抵、検査の当日の夕方には陽性である知らせが入るそうです。その場合渡航はできません。

受取り日まで何の知らせもなかった人は陰性だと思っていて大丈夫みたいです。

問診の時にもう一度記入してある事柄(名前や日付など)を確認して問題なければ支払いを済ませて帰路へつきます。

支払いは現金を持参しましたが、こちらの病院ではカード払いが可能ということでした。

まとめ:タイ渡航時に必要なPCR検査予約から受取りまで

予約から陰性証明証を受け取るまでは上記のような流れで進みました。

途中、注意点(青字)がいくつもあるので参考にしながら進めて下さいね。

また必用書類や、渡航情報など各事項は状況に合わせて随時変わります。ここに記載した情報は、2020年渡航時の体験談として載せておりますが、現在は申請の仕方や方法等ルールが変わってるかもしれません。

ここで知り得た情報がそのまま自分に当てはまると思わず、過信はせずにタイ大使館など確かな情報元から最新の情報に沿って準備をすすめてください。

準備大変でしょうががんばって!

ワクチン接種が進んで世界各地への渡航が早く自由にできるようになりますように。

Have a nice Flight!

2021年3月現在の日本⇔タイ運航を再開している航空会社

  • Thai Airways
  • ANA
  • JAL
  • ZIPAIR

必要書類や渡航情報は在日タイ大使館のホームページで確認下さい。

在日タイ王国大使館

投稿者: 旅なび