2021年6月9日からフランスの制限が緩和されます。
日本からの観光客も渡航可になりワクチン接種が進むヨーロッパでは日常を取り戻しつつあります。
フランス国内で緩和される行動指針についてまとめました。
これから観光旅行へ行く人は参考にどうぞ。
飲食店での食事について
これまでテラス席のみだった営業が室内での飲食が可能になります。
室内利用率は50%以下で1テーブルに6人までと厳しい制約がありますが、バーやレストランで食事ができることは観光客にとって大変大きなことです。これでやっと現実的にフランス旅行に行きたいという気になりそうです。
スポーツジムの利用
室内に入る際にはアプリ「TousAntiCovid」からQRコードを読み取ります。
アプリをインストールしていない人は用紙に記入することで入室が可能になります。アプリ登録をしておくと感染者がいた場合はアラームが届くそうなので、在住の人は利用するひとが多くなりそうです。
劇場・コンサート・見本市の再開
1,000人以上集まるようなイベントを訪れる場合は「衛生パス」の提示が義務づけられます。
- 1000人以上集まる劇場
- コンサート
- 見本市
- 競技場
- 豪華客船乗船
- フォーミュラ1
衛星パスとは?
「TousAntiCovid」アプリに以下証明書を保存または印刷し必要な時に提示できるものです。
- ワクチン接種済み
- 48時間以内のPCR陰性証明
- 陽性から15日以上経過し、6ヵ月以内の回復証明
大きな集まりのある特別なイベントなどでは衛星パスの提示が義務づけられますので、海外から訪れる場合もアプリをインストールする必要があります。
通常、観光客がよく訪れる場所では衛生パスなしでも入場できる施設もあるので、普通の観光旅行ではそんなに不便はないでしょう。
衛生パスなしで入場できる施設
- 美術館
- 図書館
- 動物園
- 映画館
- ホテル
- キャンプ場
夜間の外出制限 23時から6時まで
夜間の外出制限が緩和されます。
これまで21時までだったものが23時まで可能になるので、余裕をもってバーで楽しめそうです。
海外からの旅行客の受け入れについて
陰性証明書orワクチン接種済み証明を提示することで隔離なしでの滞在が可能な国
- EU加盟国、シュンゲン協定国
- 日本
- オーストラリア
- ニュージーランド
- 韓国
- シンガポール
- レバノン
- イスラエル
日本は感染リスクの少ない国リストとしてヨーロッパで承認されているので、ワクチン接種済みであれば旅行のための特別な理由証明、陰性証明書は不要です。また入国後の隔離義務7日も免除されます。
陰性証明書が免除されるワクチンの種類
ファイザー
モデルナ
アストラゼネカ
※上記3つのワクチンは2回接種型、ワクチンを2回接種後2週間経過していることが条件
ジョンソン&ジョンソン
※上記ワクチンは1回接種型、ワクチンを1回接種後4週間経過していることが条件
新型コロナウィルス感染症の感染歴がある人
ワクチン接種後2週間経過していること(接種回数はワクチン種類に関わらず1回でよい)
ワクチン未接種でフランスに入国する場合
出発72時間以内にPCR検査、または抗原検査の陰性証明書
自主隔離なし
これまでは旅行のための特別な理由の証明が必要でしたがそれが不要になりましたので、旅行者が訪れやすくなりますね。またこれまでは海外からの渡航者は自主隔離7日が義務でしたが、日本は感染リスクが低い国リストに入っているので6月9日以降は陰性証明書かワクチン接種済み証明を提示することで隔離なしでの滞在が可能です。
旅行者にとっては入国後の隔離期間が一番の問題でしたから、これでやっとフランスに旅行に行こう!と準備が始められます。
今回の発表でワクチン接種があれば様々なことが可能になることが表明されヨーロッパの人達の間では夏のバカンスのためにワクチンを打とうという動きが出てきています。
アプリやパスなど感染者を増やさないための指針が発表されたことで結果的にワクチン接種を躊躇している人達の背中を後押しすること繋がったようです。フランスのワクチン接種率は現在まだ60%未満です。ワクチン接種率が高まり集団免疫が達成できる70%を早く超える日がくれば更に緩和される要件も増えそうです。
2021年6月9日以降のフランス旅行・入国要件まとめ
72時間以内のPCR検査の陰性証明書
ワクチン接種証明書
隔離義務なし
旅行のための特別な理由の証明書は不要
※PCRの陰性証明、ワクチン接種証明書どちらか一方でOK
今後はワクチン接種証明書を提示することで世界各地に旅行できる日がやってきそうです。
ワクチン接種については様々な議論があがっているところですが、世界規模で集団免疫を達成できる日が来ることを望みます。病気などの理由でワクチンを打ちたくても打てない人のためにも、健康に不安のない人はワクチン接種を進んで受けたいですね。アフターコロナの社会ではワクチン接種証明書の提示が至るところで要求されることになることが予想されるのでスムーズに行動したいならばワクチン接種は必須ですね。
もう少し時間が経てば更に新薬やワクチン開発も進みそうなので、更に安心して世界を旅行できる日が来るでしょう。