新型コロナウイルスのワクチン接種が世界各地で進む中、ワクチン接種(2回)を完全に終えワクチン接種証明書を持つ場合は、入国時の隔離を免除とする国が増えてきました。
ワクチン接種が敏速に進んだヨーロッパでも様々な国からワクチン接種を終えた人に隔離なしで入国することを許可しています。
基本的に、WHOに認可されEMAでの認可があれば対象のワクチンとされますが、国により更に細かく指定されている場合もあるので渡航の際は各国の大使館情報を更にチェックすることをおすすめします。またワクチン接種を完了していても入国前に滞在する国がリスクが高い国と認定されている場合は合わせて陰性証明書を提示しなくてはいけません。
※2021年9月16日、日本はリスクの高い国に認定されました
現在のオランダで入国時の隔離が免除されるワクチンの種類を紹介します。
オランダで入国時の隔離が免除されるワクチンの種類
- Astra Zeneca EU (Vaxzevria) ;
- Astra Zeneca – Japan (Vaxzevria);
- Astra Zeneca – Australia (Vaxzevria);
- Astra Zeneca-SK Bio (Vaxzevria);
- Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine – United States of America;
- Pfizer/BioNTech (Comirnaty);
- Johnson & Johnson ((COVID-19 Vaccine) Janssen);
- Moderna (Spikevax);
- Serum Institute of India (Covishield);
- Sinopharm BIBP;
- Sinovac.
※2回のワクチン接種が完了し14日間経過していること
※ヤンセンワクチンは1回目接種後28日経過していること
※参照;オランダに入国する際の要件
アストラゼネカのワクチンについては製造国が指定されていることにご注意下さい。日本製のアストラゼネカワクチンはEU入国で認定されています。
基本的にEUへの入国はEMAとWHOで認定されたワクチンを完了していれば許可される流れになっています。
EMAとは?
European Medicines Agency (EMA)
WHOとは?
World Health Organization (WHO)
ワクチン接種証明書の内容
ワクチン接種証明書のフォーマットは世界各国異なったものになりますが、いくつかの点で認定する際の決まりがあります。
まずはじめに、ヨーロッパでワクチン接種証明書が認定される使用言語は以下です。
使用言語
- 英語
- オランダ語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- スペイン語
- ポルトガル語
証明書に書かれている情報について
- ワクチンを接種した人を特定する情報
- ワクチン接種を完全に終えたこと(2回接種)を証明していること
- ワクチンの名前、製造業者または販売承認保有者の情報
- ワクチンが接種された日付
- ワクチン接種をした国名
- 予防接種証明書を発行する発行元の情報
回復証明について
新型コロナウイルスに感染し、回復した場合の回復証明はEUで発行されたもののみ認定されます。
コロナ禍の海外旅行時に注意すること
ワクチン接種を完全に完了していても、航空会社によっては搭乗の際に陰性証明書の提示が必要な場合があります。
感染のリスク国は随時見直しされているので、渡航前に各国の日本大使館の情報を細かくチェックする必要があります。またシュンゲン圏の中で各国のリスク国の条件はそれぞれ違う場合がありますので、あちらの国でOKでもこちらの国でNGということもあるのでご注意下さい。
新型コロナウイルスに有効な薬として抗体カクテルの投与もはじまりましたし、ワクチン接種を完全に完了したことを証明できるワクチン接種証明書があれば隔離なしで旅行を楽しめる国も増えてきました。
また自己検疫が必要な場合でもヨーロッパでは入国後7日目のPCR検査により自己検疫を短縮できる制度もあり、宿泊施設を固定することもなく自宅で自己検疫もできて自由度が高く旅行費用を安く抑えることもできます。
日本国内、アジアの国の枠内しか見ているとホテル隔離、高い旅行代、規制に従った行動が必須ということになっているので旅費が高い上に自由がなくこれでは行き先選択から除外ですよね。国境再開してもまだまだ自由ではないと思いがちですが、世界に目を向けることで見えてくる世界は違います。自由度の高い国はたくさんあり、withコロナの時代がすぐそこに、いいえ他の国ではすでに来ています。アジアも早くwithコロナの時代がくるといいですね。