【日本】東京のゴシック建築 タイ大使公邸

東京都品川区に日本とは思えないような北欧建築の歴史的な建物があるのをご存知ですか?

夏の暑い日のことでした。目黒駅をでて10分ほど歩き住宅街を歩いていると東京のど真ん中に森が出現!蝉の声が鳴り響く住宅街に突如として現れた森の脇を歩いて行くと首都高の高架下に出てきました。

あの森は一体何だったんだろうとGoogle MAPを覗いてみるとタイ王国大使公邸の名が。こんなところにあるのかと少し興味があり地図を辿って森の正体を見に行くことにしました。

裏手の森から歩いて15分ほど、首都高高架下の道路を登っていくと在京タイ大使館看板がありそちらに進むと見えてきました。豪邸が!

 

タイ王国大使公邸

タイ王国大使公邸

住所 東京都品川区上大崎3-14-6

 

森の上に建つように建っているゴシックスタイルの建築の建物がタイ王国大使公邸。3階建ての石壁の洋館はなんだかドラマを見ているようなそんな異次元の雰囲気が漂っています。

歴史を紐解くとこちらの大使公邸、1934年に当時の実業家が建てたものでした。芸術に興味があったその実業家は絵画や彫刻様々な芸術品をこの家に飾り収集していたのだとか。そして時は第二次世界大戦へ。戦争資金を集める為、日本国の命令により金品やあらゆる美術品も回収対象になりました。この家に収集された美術品も回収され行き先不明になってしまうのではと恐れた家主は混乱の最中美術品を守る為にタイ政府へ美術品ごとこの建物を売ったのだと言われています。

 

戦後75年の時が経った今も美術品をはじめ建物とその歴史を大切に保存し続けてくれているタイ政府に感謝し、タイと日本の友好をこれから先も深めていきたいと思いました。

投稿者: 旅なび