華の都パリ。
世界的な高級ブランドの本社が多くあり世界のファッション業界をリードし続ける国フランスは、海外旅行先として日本人に人気が高い街です。
ファッション、美食、芸術の国、フランスに移住・長期滞在できるビザはどんなものがあるのか?取得の可能性が高いビザを8種を紹介します。
フランスのビザ、申請方法と書類を確認し取得の可能性があるのか?確認下さい。
フランスの長期滞在ビザ
日本のパスポートを持っている人はフランスに90日以内であればビザなしで滞在できます。
旅行で訪れる場合は90日以内はビザなしでOKなので、1ヵ月や2ヵ月ほどのプチ移住であればビザなし滞在が可です。
またフランスはシェンゲン加盟国なので近隣ヨーロッパの国も合わせて最大90日まではビザなしで滞在可能です。
では、90日以上滞在したい場合はどうすればいいでしょうか?
フランスに長期滞在するためには以下、ビザの申請で必要です。
学生ビザ
ワーキングホリデービザ
労働ビザ
配偶者ビザ
起業家ビザ
ビジタービザ
タレントビザ
オペアビザ
学生ビザ
フランスに学業目的で長期滞在する場合に必要なビザです。
学生ビザを取得できる学校は高等教育機関である大学や大学院などが対象です。
申請書類
- パスポート
- ビザ申請書
- 証明写真(3.5 x 4.5cm)
- 教育機関の登録証明書(入学許可証)
- 最終学歴証明書(日本で申請する場合は不要)
- 住居証明書(日本で申請する場合は不要)
- 経済証明(奨学金、銀行の残高)
- 申請料 99ユーロ
※申請に必要な書類のダウンロードはこちらから;在日フランス大使館
経済証明は収入ではなく、現地で生活する上で必要な生活費が充分あることを証明するためのものです。一ヶ月あたり615ユーロが必要なので一年分の残高が銀行にあることを証明する必要があります。家賃がかからない場合は一ヶ月あたり308ユーロが必要です。
証明する銀行残高が学生本人の銀行口座でなく親や保証人でもOKです。またその場合はサインがされた身分証のコピーが必要です。
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデービザは限られた年令のみが申請できるビザです。
比較的簡単に取れるビザなので該当年令の方はチャレンジを!
申請条件
- 対象年令 18才から30才まで。
- 単身で行くこと
申請の際の注意点
- 1年間有効なビザで延長やビザの変更はできません
- フランス本国でのみ有効なビザ(海外圏・海外領土では無効)
- 出発前に紛失や盗難にあった場合でもビザの再発行はできない
- 審査期間7-10日
- フランス入国予定の3ヵ月前から申請可
- 申請料無料
必要書類
- 申請書類チェックリスト
- 長期ビザ申請書
- 証明写真1枚(3.5 x 4.5cm)
- パスポート(ビザ終了予定日から3ヵ月以上有効なもの)
- 申請動機作文1部
- 滞在中の計画書(フランス語・英語)
- 履歴書(フランス語・英語)
- 残高証明書(3,100ユーロ以上)
- ワーキングホリデー宣誓書
- 健康診断書
- 1年間有効な海外旅行保険加入証明書
- レターパックプラス(パスポート郵送返却を希望する場合)
申請方法
大使館に予約を入れて本人が月曜日から金曜日の9:00-11:30までに申請に行く
※郵送は不可です。
ワーキングホリデービザの有効期間は一年間のみです。ただしビザ申請は3ヵ月前から申請できるため、早めに取得して渡仏し語学学校に通ったり、ワーホリがはじまる前にヨーロッパ圏内を旅行したり自由な時間を楽しむ人が多いです。早めに申請して渡仏することで最大1年3ヵ月滞在することができるので早めに申請して渡航がおすすめです。ワーホリがはじまってしまえば遠出がしにくくなりますのでこの3ヵ月は貴重です。
労働ビザ
労働ビザ、ワークパーミット。
フランスの企業に就職する場合に申請するビザ。
就職が決まれば会社側で手続きのサポートを行ってくれるので申請は難しくはないでしょう。
必要書類
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(3.5 x 4.5cm)
- 雇用契約書(職務に関するレター)
- 口座残高証明
- 申請料 99ユーロ
配偶者ビザ
フランス人と結婚する場合はこちらのビザを申請します。
婚約者、配偶者が申請を手伝ってくれるでしょうから難しくはありません。
必要書類
- 申請書類チェックリスト
- 長期ビザ申請書
- パスポートとコピー
- 証明写真(3.5 x 4.5cm)
- フランスの婚姻証明謄本とコピー
- フランスの家族手帳
- 配偶者ID
起業家ビザ
フランスで起業したい人、既存のビジネスに参加する人、自営業の人はこちらのビザを申請します。
必要書類
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(3.5 x 4.5)cm
- 無犯罪証明書
- 税金を払っている証明書
- 資格証明書(学歴・職歴など職務を遂行できることの証明)
- 事業計画書と予定資金額
- その他必要書類(賃貸契約書・資金証明など)
- 申請料 99ユーロ
申請書類は起業する職務の内容により異なります。
ビジタービザ
ビジタービザは文化や芸術目的などでフランスに長期滞在する時に申請するビザです。
文化や芸術分野に携わる人、個人的な目的で就学(修了証書やディプロマ取得が目的でない就学)する場合はこちらのビザを申請します。
必要書類
- 申請書
- パスポート(余白2ページ以上、滞在最終日から3ヵ月以上有効なもの)
- 証明写真(3.5 x 4.5cm)
- フランスで労働しないことの宣誓書
- 動機書
- フランス滞在中の日本での社会的立場を証明するもの(在職・求職証明、在学証明などない場合は自身の状況を説明する書類を作成する)
- 海外旅行保険
- 残高証明書(年額17,344ユーロ/210万以上あること)
- 申請料 99ユーロ
※年間必要額はその年の最低賃金に沿います。
リタイヤメントビザ
フランスにリタイヤメントビザはありません。
ビジタービザで申請可能な場合もあります。
必要書類
- ビジタービザの必要書類
- 月額の年金受給額が17万円以上ある年金受給証明書(年額210万円以上)
- 同行家族がいる場合はアポスティーユ付きの戸籍謄本とその翻訳
年間必要額の証明は同行家族がいる場合は増額します。また必要額はその年の最低賃金額に沿います。
オーペアビザ
オーペア(子守り)としてフランスに滞在する時に申請するビザです。
住み込みでサポートしてくれる雇い主が見つかれば申請しやすいビザですが、オーペアが日本人でなくてはならないことを証明しなくてはいけないのでやぶからぼうに見つかるものではありません。ハードルは高いです。
必要書類
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(3.5 x 4.5cm)
- 受け入れ人と自身の同意書(契約書)
- フランス語のレベルを証明する書類、最終学歴書
- 海外旅行保険
- 申請料 無料
タレントビザ
タレント(才能を生かした)ビザ。
企業がスポンサーになり取得する場合と個人でフリーランスで申請する場合があります。
タレントとして活動した経歴が特に重要です。
必要書類(スポンサー有)
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(3.5 x 4.5cm)
- 職業に応じたCERFA申請書と雇用主からもらう書類一式
- 雇用契約書
- 残高証明書(最低賃金の70%)
- 申請料 無料
必要書類(フリーランス)
- 申請書
- パスポート
- 証明写真(3.5 x 4.5cm)
- 芸術、文学作品の作者であることを証明する書類と活動計画書
- 残高証明書(最低賃金の70%)
- 申請料 無料
フランスに長期滞在するためのビザまとめ
フランスは芸術の街なので、文学、芸術に携わっている人であれば申請可能なビザがいくつかありそうです。
逆に全く芸術分野に関係しない経歴の人が長期滞在するにはかなりハードルが高いです。
申請に必要な書類は、在日フランス大使館のホームページからダウンロードができます。申請書類は変更する可能性もあるためそちらで詳細を合わせて確認下さい。
長期滞在するにはその人の経歴や職業によって滞在国にマッチし易い人や不向きな人があるので見極めて自分に向いた国を探しましょう。