2021年3月30日、世界経済フォーラムが発表した2021年版男女格差ランキング、男尊女卑の社会が未だに残る日本は世界と比べてどのぐらいのレベルなのでしょうか?
男女格差指数の定義
ランキングは156の国と地域を対象としたもので、指数は最大値が1、最小値が0で、数値が大きいほど良好で男女の格差が少ないとされます。
男女格差指数の定義は経済、教育、健康、政治の4分野における男女格差を国ごとに調査し、それぞれ指数(スコア)で算出したものです。調査には国際労働期間(ILO)や世界保健機関(WHO)などの統計資料が用いられています。
定義される4分野
経済(給与格差、管理職比率、専門職と技術職などの労働者数の調査)
教育(初等教育や高等・専門教育への就学調査)
健康(平均寿命の男女比の調査)
政治(女性議員の比率の調査)
総合スコアのランキングでは健康と教育に関しては各国あまり差がないことがわかり、経済と政治のスコアでかなりの差がでています。
男女格差指数ランキング
1位 – 10位
順位 | 国名 | 男女格差指数 | 前年からの順位変動 |
1 | アイスランド | 0.892 | 同じ |
2 | フィンランド | 0.861 | 1 |
3 | ノルウェー | 0.849 | -1 |
4 | ニュージーランド | 0.840 | 2 |
5 | スウェーデン | 0.823 | -1 |
6 | ナミビア | 0.809 | 6 |
7 | ルワンダ | 0.805 | 2 |
8 | リトアニア | 0.804 | 25 |
9 | アイルランド | 0.800 | -2 |
10 | スイス | 0.798 | 8 |
第1位のアイスランドは10年以上もトップを維持している男女格差のない国です。
北欧の国がトップを占めていることも例年通りの結果となっています。
7位にランクインしているルワンダは女性の議員が全体の30%を超えることが憲法で定められており女性議員が多く、政治での評価が高いことがランク上位にあげったものと思われます。
この結果から男女格差のない社会を実現できているのはヨーロッパであることがわかります。
男尊女卑の指数は、過去のその国の文化や風習が大きく反映され今に残るもので、アジア圏は100位以内にランクインしたのはフィリピンのみでアジア圏は男女格差が高い国であることがわかりました。
日本は世界156ヵ国中120位
日本を含めるアジア圏の国では過去の文化として女性に教育を受けさせない事や政治に参加させない風習が未だに残っており、少し前には東大の学生の合格率で女性が少ないことが操作されたものであったことが日本でも話題になりました。今の時代でも日本に男尊女卑の風習が残っていることが証明されそれは東大に限らず他の大学、日本企業、政治でもそのような風習が残っていることが想定されます。
日本は世界の中で先進国と言われていますが、こういった内面を反映するランキングでは常に低ランクの結果がでてきます。アジア圏の人は外側だけを気にして中身がないということをよくヨーロッパの人が揶揄しますが、実際に様々なランキング結果でそれが実証されており今回もそれを実証する結果となりました。
今後、日本が精神的な先進国になれるのか?と問われたら世界規模で物事を考えている人ならなれないと即答するでしょう。
実際にいま日本で起こってる様々な問題点において政治も世論も幼稚な観点でしか物事を見ることができず、幼稚な思考から幼稚な行動をする人ばかりです。こういったランキングを見る度に優れた人材は日本を脱出する傾向が更に強くなり、日本に残った人だけで政治をすれば益々日本が悪くなることは明白であると思うばかりです。
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