新型コロナウィルスの影響で2020年3月中旬から始まったタイの緊急事態宣言。
12月に入っても未だタイは緊急事態宣言中で、海外からの渡航者はビジネスなど特定の人のみに制限されています。
現在は少しずつ制限の緩和が進んでいる最中で10月下旬からは厳しい入国制限をクリアし厳守することができる人とPCR検査で陰性が確認された人のみに発行される特別観光ビザを持った人の入国が特定の対象国のみ許可されるようになりました。
コロナ禍当初から現在も厳しい入国制限と国境封鎖を続けているタイですが、この厳しい制限のおかげで国内で発生する新規感染者は連日ゼロ更新を続けられています。
タイ国内では長らく新型コロナ感染者は発生しておらず、発表される新規感染者は海外から入国する渡航者のみの状況が続いている状況です。
国内感染者がしばらく発生していないタイなので、国民の間では日に日に安心モードが広がっていてタイではコロナ前のような普通の生活に戻りつつあります。
世界ではヨーロッパや日本をはじめ冬がはじまり新規感染者が増えていくばかりですが、市中感染ゼロ状態が続いているコロナ対策成功国のタイはどうやって感染者ゼロを維持しているのか?
こちらでは駅の様子や街の様子など2020年12月1日現在のタイの状況をお伝えします。
タイ バンコクのMRTスクンビット駅改札の様子
写真(上)はバンコクのMRTスクンビット駅(Sukhumvit)、朝9:22の様子です
写真を撮った日は平日で通勤客が多い時間帯。
朝の通勤時間帯のバンコクは人出がかなり多い時間帯になりますが、コロナ前に比べれば同時間帯の人出はかなり少なくなりました。
バンコク電車 MRT車内の様子

通勤時間帯の車内はかなり混んでいます。
ドアが開いて車内に入る際には声をかけて隙間を開けてもらわないと入れないぐらいです。
車内はかなり混んでいますが、乗客は全員マスクを着用していて会話もなく静かです。人が集まる首都バンコクでこれだけ車内が混んでいても新規感染者が出ることはありません。
駅構内に設置されてるゲートは何のため?

タイでは駅構内に入るには全員、写真のようなゲートをくぐらなければいけません。
このゲートは何だと思いますか? コロナ対策?
いえいえ実はこれタイに数年前から設置されているセキュリティーゲートなんです。
2015年にタイのバンコクで起きた爆破テロ事件が起きました
2015年8月17日
バンコク中心部のラチャプラソン交差点で発生した爆破テロで、死者20名、負傷者125名もの多くの人が犠牲になりました。
これを機に駅構内やショッピングモールなど多くの人が集まる公共の施設にはセキュリティーゲートが設置されるようになりました。
駅構内に入る時は全ての人がこのゲートをくぐらなくてはいけません。
間違って出口付近からゲートを通らずに駅に入ろうとするとガードマンに止められますので注意しましょう。ゲートがあるところが入口でゲートがないところは出口と理解しておくとスムーズに歩けます。
セキュリティーゲートは爆破物などを検知するために設置されています
このゲートをくぐる時にカバンの中にナイフや鉄物などを持っていると反応してブザー音が鳴ります。
ゲートの側にはガードマンが立っていてブザー音が鳴ると所持品をチェックすることになっているのですが、実際は駅では音が鳴っても素通りしている人を結構見かけたので、声かけられなければ止まらなくても大丈夫なようです。
タイの街中には駅をはじめショッピングモール入口にもこのセキュリティーゲートが設置されていますので、覚えておくといいですね。
コロナ禍にタイの電車を利用する際注意すること
①マスクを着ける
②セキュリティーゲートをくぐる
3月中旬からはじまったタイの緊急事態宣言。
コロナ禍当初は駅を利用する際には検温も必須となっていましたが、現在では検温は必須ではなくなりました。
2020年12月現在、コロナ前と同じように駅でチケットを購入して誰でも普通に電車を利用することができています。
緊急事態宣言当初に比べるとタイでの暮らしはコロナ前の状況に戻りつつあります。
市中感染ゼロという状況が続く限りタイは安心して暮らせそうです。
コロナ禍のマナーとして駅やショッピングモールなどの公共エリアでは入場の際にマスクをすることは必須です。マスクをしていないと入場を止められることもありますので、常にマスクを持参して外出先では着用することを忘れないようにしましょう。