2021年11月2日、オランダ政府はヨーロッパで再拡大が懸念される新型コロナウイルスの防疫措置として対策を強化することを発表しました。
コロナ・エントリーパスの使用とマスク着用義務の強化
1、在宅勤務
2021年11月3日から在宅勤務に関するアドバイスは、少なくとも半分の時間は在宅勤務に引き締められます。
出勤および外出する人はラッシュアワーをできる限り避けること。
2、マスク着用義務の強化
2021年11月6日から、コロナ・エントリーパスが使用されていないすべての公共の屋内ではマスク着用が義務。
- スーパーマーケット
- ショップ
- 図書館
- 駅構内
- 路面電車やバスの停留所
- 空港、飛行機内
- MBO(中等職業学校)や大学の教室以外の教育施設
これら施設屋内でマスクを着用していない場合罰金€95が徴収されます。
3、コロナ・エントリーパスの使用拡大
2021年11月6日からコロナ・エントリーパスとIDの提示が必要な場所が追加されます。
- 飲食店の屋内とテラスを含む屋外(テイクアウトを除く)
- 劇場、コンサートホール、美術館、映画館などの文化施設
- 見本市やスポーツイベントなど座席がなく人の流れがあるイベント
- フェスティバル、パーティー
- ビジネスイベント
- プロ・アマを問わない全てのスポーツ観戦(18才以上の観客)
- 屋内施設で行う運動でジム、グループレッスン、サッカー、水泳などのスポーツ練習時(18才以上)
- 音楽・絵画レッスン、歌、ダンス、リハーサルなど団体で行う時(18才以上)
- 18才以下の子供が団体で行う活動はコロナ・エントリーパスの使用義務から除外
4、ワクチンのブースター接種
ブースターの対象者とスケジュール
2021年12月
- 80才以上の全ての人
- 医療サービスを提供する施設に住む18才以上の人
2022年1月
- 60才から80才までの全ての人(高齢順に)
2022年2月
- 患者と直接接する医療従事者
5、コロナ・エントリーパスの法制化の検討
今後の展望としてコロナ・エントリーパスの法制化を検討する。
状況はOMT(政府に対して勧告を行う専門家会議)のアドバイスに基づいて11月12日に再評価。
新型コロナウイルス・ヨーロッパの現状
現在イギリスやドイツで新型コロナウイルスの新規感染者数が増加しており、ヨーロッパで再流行が懸念されています。イギリスはコロナ共存路線に走っていますが、欧州各国では再ロックダウンが起こるのではと心配の声が上がっています。ブースター接種が各国で進むことになればまたワクチン不足が起こり貧困国でのワクチン接種はさらに延期されそうです。
WHOは世界全体でワクチン接種が進まなければパンデミックは更に1-2年続くだろうと警鐘を鳴らしています。