日本航空(JAL)は2022年3月4日の東京(羽田)- ロンドンヒースロー線をアラスカ上空を飛ぶ北回りで運航することを発表しました。
現在、イギリスやヨーロッパなど36か国がロシアに対する制裁措置として自国の領空でロシア機の運航を認めないと決議したことに対し、ロシア側が対抗措置としてロシア領空の運航を禁止しています。
それにより26日、27日からヨーロッパとアジアを結ぶ路線が運休になるなど航空業界は大混乱になっています。迂回ルートでの運航が確定できた便から運航再開がはじまってきています。
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JAL 東京(羽田)- ロンドン迂回ルート運航
アラスカ – グリーンランド – アイスランド上空を飛行
東京(羽田)発
JL43便 東京(羽田)11:30発 – ヒースロー着18:10
※定刻通り羽田を出発しロンドンには2時間5分遅れで到着予定
ロンドン(ヒースロー)発
JL44便 ヒースロー20:10発 – 翌21:30着
※ロンドン発は定刻より1時間10分遅れて出発し、東京着は定刻より5時間40分遅れる
羽田 – ロンドンの飛行時間
通常飛行時間 12時間40分
- 迂回ルート(東京発)15時間40分
- 迂回ルート(ロンドン発)16時間25分
JAL 他EU路線は運休
東京とロンドンを結ぶ運航は減便して継続されますが、その他のヨーロッパ便に関しては運休することが発表されています。
東京(羽田)とパリを結ぶ便、同じく東京(羽田)とヘルシンキを結ぶ便で運休が決定し、東京(成田)とフランクフルトを結ぶ路線など計8便が運休することが発表されました。うち2便は貨物便で、国際貨物の発送が大幅に遅れることが懸念され、一般人が利用する国際宅急便に関しては荷受け停止などの影響がでてくる恐れがあります。
また、迂回ルートで運航することで航空会社は燃油代がかかることから採算が取れず、運賃や燃油代の上昇は確実で今後は飛行運賃の上昇は避けられません。採算が取れない路線は今回のヘルシンキ便のように無期運休されることが予想されるので、アジアとヨーロッパを自由に渡航できるのはまだまだ先になりそうです。