ヨーロッパで新型コロナウイルスが今冬、再拡大しています。
世界のどこよりも早くワクチン接種が開始されたはずのEUで今何が起きているのか?
日本ではワクチン接種をしたい人がほとんどでワクチン反対派の人は極僅かなので、あまり知られていませんがヨーロッパにはアンチワクチン派がかなりの割合でいます。
オーストラリアは早期にワクチン接種を開始した国のひとつですが、現在のワクチン接種率は65%と低く、西ヨーロッパの中でも最も接種率が低い国です。
オーストラリア政府は11月14日ワクチン接種を完了していない約200万人を対象にロックダウンを実施することを発表しました。
オーストリア部分的ロックダウン計画
ロックダウン期間 2021年11月15日から10日間
対象者 新型コロナウイルスのワクチン未接種の人
※12才未満、新型コロナウイルスに感染し最近回復した人は対象外
チェック方法 警察官による抜き打ちチェック
現在のオーストリアの状況
オーストリアでは部分的ロックダウンが発表される以前より、ワクチン接種を終えていない人はレストランや美容院映画館へ行くことが禁止されていました。しかし現状はスルーで入場できる状態で守っている人はほとんどいないような状況でした。
国民の3分の1がワクチン未接種でありながらアフターコロナの社会を動かし続けた結果、新規感染者数は増加し医療が逼迫しています。そこで政府は今回の部分的ロックダウンをワクチン未接種者に科すこととしたのですが、こういった措置は憲法違反に当たる可能性があるとして批判が高まっています。
先週末には首都ウィーンの首都官邸前で抗議デモが起き数百万人が集結しました。
この状況が極右を生み国の安定化が揺らぐ事態に繋がらなければいいのですが、反政府の流れがアンチワクチン派以外の反政府派の人を巻き込んだ暴動に繋がらなければいいと案じています。